私達は国立キャンパス100年の森プロジェクトを推進します。

トピックス

令和3年11月30日

継続する母校構内のナラ枯れの被害について

10月の大学構内の作業中に、チェンソーで樹木を伐採する音が聞こえたので現場に行くと、造園業者が高所作業車などを使ってナラ枯れ病で枯死したコナラの大径木を伐採していました。ナラ枯れ病によるコナラなどの枯死は昨年一橋大学構内でも初めて確認され、20本が伐採処理されました。しかし、その後も被害が拡大し、本年10月には新たに24本のコナラが伐採され、伐採未済の樹木も多数存在します。大学施設課などから提供された作業時の写真を掲載します。機械を利用し、時には空師としての技術を駆使して伐採したコナラは丸太切りにされ全て学外に搬出され、残った根は燻蒸処分にします。1本当たりの処理費は相応の金額になり、大学の負担するコストは大変な額になります。

コナラ伐採作業中

コナラ伐採作業中

空師の技術を駆使しての除伐

空師の技術を駆使しての除伐

丸太切りされたナラ枯れ病のコナラの大径木

丸太切りされたナラ枯れ病のコナラの大径木

伐採された24本のコナラ位置

伐採された24本のコナラ位置

枯死したコナラは、殆どが樹高20メートル以上、胸高直径も相応に大きな大径木の老高木で、多くは大学の国立移転が完了した1930年には既に存在していたものと思われます。ナラ枯れ病を媒介するカシノナガキクイムシの発生は、高度経済成長期の燃料革命で薪炭が化石燃料にとってかわられ、薪炭材を供給していた里山の管理が十分行われなくなり老齢の生命力に乏しいコナラなどの大径木が増えたこと、また公園などでの樹木管理が若い樹木の育成を行うのではなく、大径木を残していくような管理になっていることが原因であるといわれています。そのような、林業や生活の構造的な変化による里山環境の変化が、都市空間の中にある公園や大学構内の植生にも影響し、母校構内においてもナラ枯れは現実の問題となっています。植樹会の作業は、大学構内の景観整備を含めた下草刈りや中低木の剪定、間伐、除伐などが中心で、その作業目的や安全管理の観点から活動の中で高木や大径木への対応を物理的に直接図っていくことは難しい状況です。大学と植樹会との緊密なコミュニケーションと役割分担、協力によって克服していくべきことと考えます。

大学構内の植生や樹木管理については、2015年に作成された第2次国立キャンパス緑地基本計画に沿って行われています。マツ枯れ病対策や植生の長期的な遷移に関しては、特に意を注ぎ必要な対応を行ってきました。今、目の前にあるナラ枯れ病の急速な蔓延は予想外のことでしたが、これも林業や人々の生活の構造的変化の中で発生してきたことで、生命力が乏しくなり病に冒された老木に対しては状況の推移を注視しつつ、除伐などの対応を図りながら森の若返りを図る等次のステップへの対応を練っていくことだと思います。

コナラ枯れ状況

コナラ枯れ状況

旧職集のコナラのナラ枯れの実態(1)

旧職集のコナラのナラ枯れの実態(1)

旧職集のコナラのナラ枯れの実態(2)

旧職集のコナラのナラ枯れの実態(2)


大学構内の高木類の中でアカマツと並んで重要な地位を占めるコナラやクヌギなどが元気で育つ環境の保全と将来への継承については、私達も大学構内に生育する植物の特性をよく理解しながら日々活動を行うと同時に、植樹について考えることも大切です。コナラなどが伐採された跡地にどのような樹木を植えるのが良いのか、また大学構内の林に豊かな生態系が存在し、研究・教育の場に相応しい環境が維持されるよう長期的、総合的な判断が必要です。第2次国立キャンパス緑地基本計画の改訂作業の中では、このような観点から大学とも緊密に連携しながら衆知を集めて考えたていきたいと思います。

ナラ枯れ病に関しては昨年9月のホームページで詳しく説明しています。また本年10月の「2021年中の作業中に見た大学構内の野草(7-9月)」の冒頭でもその影響について触れています。バックナンバーをお読みいただければと思います。 昨年9月のバックナンバーには以下のURLをクリックするとアクセスできます。

http://www.hitotsubashi-shokujukai.jp/top/2020095963 

 会長 河村進 (昭49経)

 
 

What's New

● 臨時作業

キャンパスの学生さんの姿が 格段に多くなり 昼食時の学食の様子は従来にかなり近くなって来ていますが、私たちの作業は臨時作業の形で続行です。今月は6回の臨時作業を計画・実施しました。先月お伝え出来なかった最終回10月27日とあわせて作業の模様を報告申し上げます。尚今月の最終回25日の報告は 来月掲載とさせていただきます。

(1)10月27日

  • 矢野二郎先生像周辺及び経済研究所東と図書館時計台棟の北と東の下草刈り
  • 本館車寄せ左右と旧学長室周囲の矮小木除去
  • 磯野研究館東及び図書館時計台棟前のサクラの古損木2本の伐倒

(2)11月3日

  • 矢野二郎先生像周辺及び経済研究所東と図書館時計台棟の北と東の下草刈り継続
  • 兼松講堂東側の下草刈り
  • 西本管/第一/第二講義棟の間及び周辺の下草刈り

(3)11月4日

  • 旧門衛所南から法人本部棟前右手の下草刈り
  • 図書館と第一研究館の間の下草刈り、ベニカナメモチの剪定 及び周辺灌木/トウカエデとミズキ除伐
  • 同 クズの除去と建物に近接する不要木の整理
サア作業スタート

サア作業スタート

刈払機が主力

刈払機が主力

作業後

作業後


枝や幹を片付ける

枝や幹を片付ける

(4)11月8日

  • 第二研究館とイノベーション研究センターの間の下草刈り 及びキンモクセイとツバキの剪定と芯止め
  • 第二研究館西側の整備
  • 図書館の建物間のイイギリとトウカエデの伐採
  • 伐倒木の処理とゴミ置き場のへの搬送
  • くにたちのお花畑の整備
作業がはかどる

作業がはかどる

作業後の姿

作業後の姿

ゴミ置き場に

ゴミ置き場に


(5)11月11日

  • くにたちのお花畑の植え付け (後述)

(6)11月18日

  • 野球部部室周辺の下草刈り 野球部との共同作業
  • 第二研究館とイノベーション研究センターとの間の下草刈り後のゴミ処理
  • 経済研究所南の下草刈り
経済研究所南

経済研究所南

綺麗になりました

綺麗になりました

野球部部室周辺

野球部部室周辺


作業参加者:八藤(40経)、関戸(40社)、津田(42商)、徳永(42商)、高原(42社)、湯川(42社)、五島(44経),  谷中(45社)、小槙(46法)、芦田(47商)、林(47商)、河村(49経)、小山(49法)、山口(49法)、須藤(50商)、 木田(50商)、飯塚(50経)、秦(50社)、井田(51商)、藤原(51商)、村上(52法)、蔵屋(53商)、善宝(53法)、古橋(61経)


 
 

●新規参加者の方から

福岡県の小さな町で育った小生にとって、母校一橋大学は思いたったら訪れることができる思い出の地の一つ。これまでにも一橋祭やホームカミングディ、長男が所属したピアノサークルの公演等で訪れることはあれ、積極的な活動で訪ねることがあったとは言い難いことも事実です。

そんな小生が植樹会活動に参加するきっかけとなったのは、2019年11月23日の一橋祭。雨の中、学内を歩いていたところ、20余年前にお世話になった先輩との再会。先輩より

「いま、植樹会に携わっている。君も日程が合う日は参加してはどうかね。」とのお言葉をいただきながら、2020年2月からのコロナ禍でなかなかその機会に恵まれることはありませんでしたが、SNS(Social Network Service)を通じて知り合った同窓から「植樹会という活動があるのですが、いちどご一緒されませんか。」とお誘いを受け、ついに2021年10月19日、はじめて植樹会活動に参加。さらには11月3日の活動にも参加することになった次第です。

(10月19日)
「春の桜」「秋の銀杏」で季節を感じる大学通。緊急事態宣言は解除されたとはいえ、誰でもが大学敷地に入れるわけではありません。守衛所で「植樹会」と記入し敷地内へ。

集合場所の施設課分室では多くの先輩方がすでに準備を整えられており、さっそく活動に参加。図書館や本館周辺の木々の枝や下草を裁ち鋏や電動ノコギリで刈り、刈り取った枝草は決められた場所へリヤカーで運びます。この10年、年平均20回以上登山に向かう小生ですが、使う筋肉は別物。心地よい疲れを感じます。

一段落したところで、大学生協で昼食。塩分摂取を抑制中の小生にはメニューに栄養分が表示されていることをありがたく感じるとともに、「いまどきの学生は塩分や糖分接種に気をつけているのか」と思いながら、さあなにを食べようかと思案しているところ、学生の多くは普通盛りのご飯を注文しているので、つい大盛りを注文したところ、その量の少なさに、こんどは「いまどきの学生は、この程度の量のご飯で体が保つのだろうか」と心配になる小生がいました。

学生時代は、いわゆる講義が行われている時間帯に図書館や本館周辺にいることが少なかった小生にとって、チャイムの音とともに学生が建物から現れ、またチャイムの音とともに建物に吸い込まれていく風景に、「これが学生生活なんだんなぁ」といまさらながらに感じた一日でもありました。

(11月3日)
数年前までは一橋祭で賑わったキャンパスも、一橋祭が11月20日前後の開催となったことで、人の姿はありません。大学法人本部や兼松講堂、第一講義棟・第二講義棟周辺の草刈り。歴代卒業生による卒業〇〇周年記念植樹が多数見られます。学生時代には気がつかなかった風景にあらためて母校の歴史を感じる一日でもあります。

植樹会メンバー以外には誰もいない大学。まさに一橋大学国立キャンパス独り占めというなか、ふとJ.A.シュンペーターの「大学は建物ではない」という言葉が思い出されました。1927年の国立移転以来、多くの卒業生が愛で、また多くの卒業生を見守ってきたキャンパス内の樹木。これも一橋大学を構成する要素かもしれません。

50年近くにわたる植樹会活動の一端に触れ、一橋大学の景観を維持する活動をお手伝いすることが少しでも母校応援につながるという思いを強くした2日間であったことは言うまでもありません。

記 古橋 浩人(1986年経済学部卒)

古橋浩人さん

古橋浩人さん


 
 

●くにたちのお花畑

学生理事諸君により運用・管理されている「くにたちのお花畑」ですが、変形敷地の上に 猛烈な雑草に覆われている時期の方が圧倒的に長く担当の学生理事の諸君にしても、手の付けようがない状況が続いて来たかと思いますが、今回学生理事の相談役をお願いしている湯川敏雄さん(昭42社:元副理事長 / 作業班長)から、新たな方向付けが示されました。

お花畑の看板を中心にレンガ素材の通路を十文字に配し、花壇外縁を木柵で囲んで円形の花壇をつくりました。湯川さんの意図は“雑草の軽減の他、水やり、草取りなどの手入れが非常に容易になり、いずれは花の選定企画をはじめとして、学生理事による完全な自主運営も可能なようにする“ とうかがいました。更に今後の構想としては、手前側に季節によって入れ替える一年草を奥の方には植え替えの必要のない多年草を配して手間の軽減をとプランは広がります。

 

8日の湯川さんに依る花壇設営に続いて 11日に 学生理事が考えた花苗の植え付けを行いました。円形の花壇の外側にパンジー48本、内側に向かってノースポール18本、キンセンカ30本、金魚草、ガーベラ各10本の配置です。チューリップ球根150個は草丈を考慮して奥の半分の区画に埋め込みました、4月中旬以降の開花が楽しみですね。


植え付けに 河村会長、小槙副会長(学生担当)と上述の湯川さんと 5人の学生理事が参加しましたが、作業後にこんな“ひとこと”が:

  • 大學構内は自然豊かですが、花が咲いている場所はあまりないので、キャンパス内で目を引くエリアになったのではないかと思います!そこに携われてよかったです。
  • 普段通る道がぱっと明るく色づき、嬉しい気持ちになりました。多忙な大学生活を送る皆さんにとって、少しでもいやしの空間になればと思います。
  • コロナ禍以来、久々の集まりとなりました。お花を植える作業もこの年になると中々しないものですが、やってみると楽しく感じました。
  • 学生同士の作業も久しぶりで嬉しかったです。西生協付近にお越しの際は、是非ご覧いただければと思います。

参加した学生理事諸君:沢崎拓海さん(経4)、櫻井佑人さん(社4)、日高萌那さん(商3)、松田祐季さん(法3)、 原悠介さん(社3)


 
 

● 一橋植祭 / 森のクラフト教室 :11月19日-21日

今年の一橋祭もオンラインでの実施で映像の配信が主体でしたが、森のクラフト教室は昨年同様 国立駅旧駅舎での開催となりました。今年は管弦楽団員に依る弦楽器演奏や駅ピアノ等のプログラムが入って、場所も時間も割振りを受けましたが、訪れていただいた子供達や大人の方々に 楽しく興味をもって見ていただく事ができました。

どれがいいかな

どれがいいかな

これがいいよ

これがいいよ

森のクラフト達のご挨拶

森のクラフト達のご挨拶



 
 

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