3月15日、ボランティア作業で大学を訪れると、落葉樹のイチョウやソメイヨシノの林のなかで、沸き立つ雲のような白い花の集まりが見えました。
コブシはサクラに先立ち花を咲かせます。「春を告げる木」です。葉が展開する前に白色の花をつけるので、満開になると木全体が白く見えます。
キャンパス内を歩くと、コブシが目立ちます。近代的な建造物に配されても、コブシの花は美しい。
外側の花びら3個は小さく、内側の6個は大きい。中心に近い部分は赤味を帯びて美しい。コブシの花は神秘的な美しさがあると感じます。
花の下に小さな葉をつけています。花の下の一枚の葉だけが早くに展開します。ほかのモクレンのなかまの花との識別点です。
キャンパスの緑は「緑の基本計画」のもと、様々なゾーンに分けられています。武蔵野の面影を残す雑木林のゾーンもあります。コブシはかつての武蔵野の雑木林に多く生えていたと思われます。その面影を映すコブシがキャンパスの一角にあります。
おそらく武蔵野地域は最大の巨木で樹高が20メートルはありそうです。太い2本の幹が枝分かれしています。
コブシの樹皮は白く滑らかなのですが、長い年月を生き抜いた風格が感じとれます。樹齢は不明ですが、昭和初期、大学が国立に移転してから100年以上経ちますが、私はこのコブシは当時既にここにあったと推定しています。となれば樹齢は150年以上ではないかと思っています。
そんなコブシの古樹がたわわに花を咲かせました。かつて私たちに春を告げてきた樹木はソメイヨシノだけではありません。
さあ、この春はキャンパスを是非訪れてください。サクラはもちろんのこと、コブシをはじめ春の花々を大いに鑑賞しましょう。