星野 育夫 (社3年)

10月6日、秋とは名ばかりの強い日差しの下、西キャンパス奥の山岳部室前の荒地で、約30名の一橋人が黙々と汗を流す。この日がなければ永遠に刈られなかったであろう雑草が、次々と刈られていく。
そんな中、一橋植樹会副会長の田中政彦さんが私に近づき、「あれから一年経つね」と声をかけた。その顔には、この一年の取り組みに対する自信が窺えた―――

一橋植樹会が「国立百年の森プロジェクト」を立ち上げたのは、約1年前。それから間もなく、植樹会と学生の意見交換の場が設けられた。
そこで植樹会から出されたのは、「学生とOBが一体となって大学の緑を守る」という、少々無謀とも思えるような提案。途端に学生からの疑義の声が、次々と植樹会員に向けられる。学生の反応は、とてもよいものとはいえなかった。植樹会の計画は見直しを迫られた。

―――しかし、だ。あれから一年ほど経過した今回の参加者数は、前回の94名には及ばなかったものの、合計で38名。うち、学生の参加者は13名にも上った。HP作成や学生への働きかけなど、植樹会メンバーの地道な努力が、参加者数の増加という結果となって現れた。

因みに今回の作業が行われた荒地は、今後「ススキ草原」として整備されるという。以前、周りの木々に悪影響を与えるとの理由で間引きされた木々は、ベンチやチップとして加工され、近頃構内に配置された。傍を通ると、えもいわれぬ香りが鼻腔を刺激する。

「国立百年の森プロジェクト」は、着実にその歩を進めつつある。

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