河野 正次(31商)

小生4月10日の植樹会の年次総会に初めて出席し、その場で本会に入会の希望を申し出たところ、即座にその御認許を頂戴した。
そして具体的な作業が4月14日13時国立の校内に約30名が集合、直ちに作業現場のグランドの奥南側が小さな笹が生い茂っているので、その刈り込みの作業に取り掛かった。 鋸、鎌、刈り込み挟み等の道具を使っての人海戦術である。 東京農工大学の福嶋教授が作業を進めるに当たっての万般の指揮指導を執られる。 聞く所ではこうして笹などの雑物を取り払い花壇にするらしい。 どのような花壇になるのかは福嶋先生が良い智慧を絞って下さる事だろう。
僕は71歳昭和31年卒だが、既に最古参グループに属している。
35年組41年組が参加者の大半を占めているようだった。 それ以上に若いとなると、まだ現役で働いているだろうから、平日にこうして参加出来る
年齢層となると、まあこんなものだろう。  31年組では同クラスL組の山本千里君が来ていた。 みんなせっせと良く働く。 こういう環境下でこういう目的で働くことにこの上ない喜びを感じている人々の集まりであった。

(1)大学通りの染井吉野は昨日の雨風でやられて既に見頃を過ぎていたが、正門前の枝垂れ桜が満開状態であった。
(2)13時集合となっていたので、僕は学食に立ち寄り実に半世紀振りに此処で昼飯を注文して食べた。 5日の入学式直後の事でもあり、1年生と思しき姿が多く見られた。
(3)人海戦術で雑草、小雑木、笹などを刈り込む。
福嶋先生の御指示で桜の下枝を主幹近くから鋸で切り捨てるように言われて鋸を引くのは同年同クラスの山本千里君。
(4)白色の花を盛りにつけた見事な大島桜の大木。 染井吉野には其の親として大島桜の遺伝子が入っているそうな。 元々伊豆七島の原産だが
今はこのように各地でみられるとは先生の説明。
(5)藪の中に古い投棄された鉄の棒の塊。 これを片付けようとして皆で引っ張り出してみると、錆びた審判台。 すると先生が桜の枝が方々で伝染病に罹っているから、之を脚立代わりにして登り病に罹った処を取り除こうと言い出された。 この病は伝染するという。 鉄は錆びてはいるが未だガッチリしている。 でも僕等素人ではこれに登って病み枝を旨く切り取れる筈もない。 先生はいとも危なげなく登りサッと鋸で小枝を切除。 その道によりて賢しだと僕は呟いた。 皆が感心して見とれていた。

作業はこうして午後4時まで、正味3時間で終わり、一同缶ビールで乾杯して、早々に解散。  広いグランドの周辺をこうして整備して行く訳であるが、毎月一回このような人海戦術をもってしても、今の倍60名以上の参加者が無ければ植物の繁茂に追い付けまい。 先の年次総会で現在の会員150名を300名まで今年中に倍増し、率先参加者の増加に期待したい旨のことが聞かれたが、頷ける。 今日来た人は皆楽しく夢中で作業したように見えた。 元気で生きて少しでも母校に社会に貢献出来ることがどんなに素晴らしいことかと其の幸福感を自覚した人ばかりであった。
でも本学の校内、何処を見ても素晴らしい、手入れが実に行き届いている。 これ程までに隅々まで綺麗に磨き上げられた大学は世界に二つとはありますまいなーと言われる日もそう遠くはないと予感する。