42年会事務局長:高原正靖

どんよりとして、肌寒い一日であった。2月は試験シーズンのため植樹会は開催されず、久し振りの国立であった。大学通りには本学が国立に移転の際、サクラとイチョウを交互に植えられているが、木々には春の息吹が感じられ、サクラのつぼみはしっかりと膨らんでいた。佐藤くんの話ではサクラの寿命は人間の寿命とほぼ同じで、大学通りのサクラも高齢化が進んでおり、延命策を真剣に考えねばならない時期が来ているようだ。一方イチョウは長寿だから全く心配はいらないとも言っていた。そんな話を聴きながら職員集会所に到着すると、集会所前の大きなコブシの木は真っ白な花を満開にして我々を迎えてくれていた。本日、42年会からは1月と同じ6名の参加があった。

本日は学生を含め参加者が非常に多く、集会所はほぼ満員の盛況であった。定刻、作業班長さんから作業の説明があり「本日はいつもの緑地整備作業に加え、植樹会本来の意味である記念植樹を2箇所にて行います。記念植樹作業は過去に1回あったかどうかの貴重なものです。」42年会6名全員と記念植樹参加者は準備運動もせずに植樹場所へ直行した。
先ず、第1の植樹場所は東キャンパス、マーキュリータワー東側の公道沿いに、シャクナゲ(石楠花)4株とカルミア1株が植えられた。本年卒業の植樹会学生会員有志が一般学生に参加を呼び掛け、資金を募り、植樹木を選考して実現したもので、素晴らしいイベントであった。杉山学長からは「本学の歴史の中で初めての快挙であり、この活動を通じて緑化、環境への配慮などに問題意識を持ってもらい、次年度、3年度、10年度へと引き継がれることを期待します。」との挨拶があった。また植樹会顧問・福嶋東京農工大教授よりシャクナゲ(石楠花)のルーツが中国であること、日本にある石楠花はほとんどが改良品種であることなどの説明があった。会を企画した学生幹事からは福嶋先生のお勧めの石楠花にカルミアを1株入れ替えたとの裏話もあった。僅か2,3ヶ月の準備期間しかなく、しかも試験シーズンにも拘らずここまでやってくれた学生諸君に敬意を払いたい。

次なる植樹場所に移動した。西キャンパス南西角、如意団の部室の前。如意団の100周年については、3月号の会報に永井くん(C)の投稿があるので是非ご一読下さい。大学のキャンパスを東の果てから南西角まで、これほどキャンパスが広いと思ったことはない。学生時代でも足を踏み入れたことのない場所で、如意団の部室の隣には、山小屋風の山岳部の部室もあった。この2軒の部室の周りは武蔵野の自然があるのみ。禅人と岳人にはぴったりの場所である。その南側の公道沿いにフゲンザクラ(普賢桜)3株とカンツバキ(寒椿)5株が一橋植樹会の名前にて記念植樹された。杉山学長より「大学の構内が非常に綺麗になっており、緑化・美化活動の賜物」と植樹活動への賛辞があった。また福嶋先生よりフゲンザクラを選定したのは岸田ロードの延長として同じものを選んだこと、またカンツバキの名前は椿だが山茶花の仲間であって、椿と山茶花の違いは花の散り方にあり、武家の庭には椿が一本も植えられなかったなどと説明受けた。陸上競技場への帰路はまさしく武蔵野の自然林。林が動いている様子を先生からご説明いただき、植物の世界にも弱肉強食、栄枯盛衰があるのだと感じた。今回は作業というより自然観察ツアーの趣であった。

注)全文はhttp://old2.josuikai.net/nendokai/s42kai/aiko_syokujukai.htm