小川 優貴(平24社)

卒業式を翌日に控えた平成24年3月22日、平成24年卒業記念植樹を実施出来ました。まずは、この場を借りて、ご参加くださった卒業生の皆さん、在学生の皆さん、OBの先輩方、準備に当たってくださった施設課の皆さん、お忙しい中駆けつけてくださった山内学長先生に深く御礼申し上げます。

学長挨拶

学長挨拶

学生代表挨拶

学生代表挨拶

和やかに卒業生の鍬入れ

和やかに卒業生の鍬入れ

まずは卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。今回卒業記念植樹を執り行うにあたって、私は学生代表として三つの思いを抱いておりました。

一つ目はこれまでの学生生活において何らかの形で植樹会と関わっていただいた方に感謝の意を示したいということです。月に一度の植樹会によるキャンパス清掃作業は多くの学生の参加・協力なしには成り立ちませんでした。記念の木を残す機会の提供は植樹会から皆さんへの感謝の意の表明でありたいと思っていました。改めて、作業に参加してくださった学生の皆さん、本当にありがとうございました。在学生の方はぜひ今後もよろしくお願いいたします。

二つ目は植樹とは学生時代のメインステージであったキャンパスに、私たちがそこにいたという歴史を刻む行為であると考えていたことです。ご卒業される皆さまはどなたも数えきれないほどの出来事をこのキャンパスで経験されていると思います。今回の植樹を通して、私たち卒業生が一橋大学で学び生きた「証」を形にして残すことができたのではないかと思います。

三つ目は証を刻むことで学生生活に終止符を打ち、それぞれの新しい道へのスタートを切るきっかけにしたいという思いです。卒業は悲しく、切ないものです。私自身も卒業式においてこみ上げる物がたくさんありました。しかしもう私たちは学生証を返納し、学生という身分に終りを告げ社会に出ようとしているのです。新社会人として私たちが社会から期待されているものは決して小さいものではないと思います。

今回、記念プレートには「興」の一文字を刻ませていただきました。興す、とは衰えていたものを再び勢いづかせるという意味です。私達の世代は好景気を経験したことのなく、まさに衰えた我が国に生きてきた世代と言えます。私たちが社会に出るにあたっては社会状況にあった形で国を支え、成長させていく力にならなければいけないでしょう。そして「興」は復興という文字にも使われています。1年前の大震災以降、復興が順調に進んでいるとは言いがたい状況です。私たちのような若い力が一刻も早く一人前となり、復興に尽力していくことが求められると思います。

感謝と証と出発への決意。私が卒業記念植樹に込めた思いです。卒業生の皆さまはいろいろな思いをお持ちだと思います。この卒業記念植樹が卒業生の皆さまにとって何かを変える/何かを感じるきっかけになれば幸いです。

今回の記念樹はサトザクラの関山(カンザン)という種類の木です。濃紅紫の八重咲きの花が美しく咲くそうです。ただし見頃は4月下旬~5月上旬頃。桜は出会いと別れの象徴とよく言いますが、この桜は美しい花々をもって卒業する我々を見送ってはくれないようです。「花を見たければ立派になってからキャンパスに見に来い。」とでもいう感じでしょうか。もし、いつかキャンパスに再び立つ事があれば…それぞれの思い出の場所をめぐる際にぜひあの木のもとへも訪れてください。卒業の証と新たなスタートの象徴が、大学時代の戦友たちが集う場となれば幸いです。

最後に。私事ではありますが、これまで植樹会での活動を支えてくださったOBの皆さまに深く御礼申し上げます。最後に卒業記念植樹の担当を務めさせていただけて光栄でした。

本当に今までありがとうございました。