一橋植樹会 副会長 西村周一(昭42経)

昨年は、如水会から発足した植樹会が、母校の緑を守る基金を募る活動を始めてから40年、その間に昭和35年卒の有志が母校キャンパスの緑の荒廃に立ち上がり、植樹会が多くのOBや教職員、学生を巻き込んだより能動的なボランティアによる手入れ作業を行う団体(便宜上、「新生植樹会」と称す)に発展的に改組して10年を迎えた節目の年でありました。5月に開催された定時総会ではこれを記念して、多大の貢献のあった方々を顕彰し、感謝状を贈りました。一方、植樹会も母校より感謝状を頂戴する栄誉に浴し、八藤会長が歴代会長を代表して拝受しました。
先達の思いを受け継いで活動を続けてきた結果は顕著に現われ、国立キャンパスの緑は美しく甦りました。 嘗ては、ゴミ、空き缶等が至る所で見受けられ、学生の公衆道徳そのものが問われ、手入れを怠った結果荒れてしまった自然も、整然となり、外部からの評価も様変わりしました。 状況は大いに好転して来ており、国立キャンパスは映画、TVの世界に映る機会が増えて来ています。「新生植樹会」発足に立ち合われた当時の学長は、「キャンパス内に散乱するゴミはまさに大学の顔を汚し。」と荒廃を苦にされて居られましたが、現状に安堵されて居られれば幸いであります。
只、これから30年、50年先を思う時、キャンパスの樹木に激しい衰弱や老化が進んでいる現状認識を広く共有し、その対応に積極果敢に踏み出す必要のあることを明らかにしておく必要があると思います。母校が国立移転して、今年84年目になります。当時から存在した武蔵野の雑木林の木々や松に衰弱や老いが見えてくるのは当然であり、人の手によって世代交代を進めて行く必要があります。求められるのは計画的な衰弱木や枯損木の伐採を行うと同時に補植を実行することであります。 「新生植樹会」は母校のキャンパス保全作業の憲法ともいうべき、「国立キャンパス緑地基本計画」の進捗状況を過去3年間に亘り検証して来た結果を纏めました。これに新たなる計画を盛り込み母校に提言することを考えております。 其処で必要になって来るのは母校の側の実行に移す不退転の決意と併せて必要資金の確保であります、日々接していて垣間見えるのは、母校の側に元々潤沢とは言えなかったキャンパスの自然の維持と保全のための予算が更に先細りとなる懸念でありますが、これは母校のトップの決断で活路を開いて頂きたいものであります。 10年間、母校に寄り添い支えて来た「新生植樹会」には残念ながら現状の活動を維持する程度の資金力しかなく、母校に代わってプロジェクトを推進するだけの力はありません。
美しく整備された国立キャンパスを後世に残す為にも、今年は10年先、30年先、50年先を見据えて一歩を踏み出す確かな枠組み作りに取り掛かりたいと考えています。
植樹会の直面する課題も、キャンパスと同様に世代交代の進み難い現状にあります。 会の活動を物心両面で支えてくれる会員の年齢構成は昭35~39年卒をピークに、次いで昭40~44年卒と繋がる三角形を成し、今後を担う年齢層が少なく、これが会の運営の将来性に暗い影を落としています。 財政面でも全会員に占めるシニア会員の比重が高い故に今後数年で現在のピークが崩れて行く事態を想定すると、減って行く会員数の補填をしながら更なる上積みを確保することで、活動の更なる活性化に繋げたいとの焦りに似た思いすら湧いて来ます。 主に、如水会館スターホールを会場にして毎年各卒業年次(これからは入学年次)の周年大会が催されている会場に出張し、新生植樹会のPRをしながらサポートして頂く新規会員獲得に努めています。 今年度も8回の周年大会で113人の新しい支援者が得られ、現時点で総会員数、約1,430名です。 5、6年前に目標として如水会員数の10%、約3,000名を掲げたが茨の道を歩んでいます。
ボランティア活動に参加することは極めて個人的なことであり、無理強いはそぐわぬことは当然ですが、国立の学び舎で過ごしたOBの方には、諸般の事情で実際のボランティア作業に参画できずともせめて年会費(1口:3千円)を負担することで活動を支援するようご考慮頂ければ幸いであります。 退職後の活動の一環に新生植樹会活動に実際に参画を希望される方は無論大歓迎であります。 作業の後に、卒業年次を超えた同窓生の交流、現役の学生諸君との交わりにきっと満足して頂けると思います。

学生も多数参加するようになりました

学生も多数参加するようになりました

総会風景

総会風景