作業班   川﨑勝晤(46経) 記

平成26年の学外研修は、サクラの種類が豊富な事で名高い八王子の多摩森林科学園で11月19日(水)に実施されました。同園は、JR高尾駅北口から徒歩10分とアクセスは便利な所にあります。園内には樹木500種3500本が植えられていますが、そのうちサクラは、250種1300本とのことです。春には、サクラの見学者で賑わう知る人ぞ知るの科学園です。午前11時に高尾駅北口に22名の参加者が集合しました。案内及び樹木説明は顧問である福島先生にお願いいたしました。昼までの1時間ほどは、入場口西側の第一樹木園で、カクレミノやイロハモミジの葉を観察しながら、常緑広葉樹や、秋の紅葉の仕組みなどの説明を受けました。福島先生の豊富な話題による説明は、時間のたつのを忘れるほどでしたが12時には、その場を離れ、昼食をとりました。
昼食場所は、樹木のない50人程が集合できるベンチの置いてある場所でした。晴れの天気ながら霜月と言われる11月中旬で陽だまりを楽しむほどの陽気ではなく、30分ほどで食事を終え、午後の予定を開始しましました。午後は、森林科学園の主役であるサクラ保存林の見学です。サクラの名所でサクラの無い時期に、どのようにサクラの学習をするのかと思ったのですが、福嶋先生は、サクラの資料とラミネート加工されている写真をふんだんに利用され、興味深い話をしてくださいました。印象に残ったのは、サクラには葉の柄に蜜腺があり、これで蟻を誘い出して葉を食害する虫を退治させるというものです。蜜は、二酸化炭素と水を利用するいわゆる炭酸同化作用の産物とのことです。炭酸同化作用で、デンプン以外にも、自己防衛の武器として蜜をつくり、最も弱い部分の葉を保護するためのパイプ(蜜腺)を張り巡らしているという事でした。
また、地面に落ちている枯葉を利用したお話も伺いました。日本の野生種のサクラは9種だが、ソメイヨシノなど綺麗なサクラの親になっているオオシマザクラの葉の縁は、重鋸歯と言われる大きなギザギザがありました。花の時期では、観察することがないであろう、枯葉による葉の学習ができたことは、秋の学習の面白みであったと思います。
科学園の周囲は自然が残っており、イノシシが出てきて泥浴びをする場所も観察できました。サクラ保存林と外部との境目に常緑広葉樹の自然林がありました。そこを観察した事により、この科学園が設立される前は、アラカシを中心とした常緑広葉樹の照葉樹林であった可能性が高いとのお話を伺いました。
散策路に生えていた、ムラサキシキブとヤブムラサキの葉の両面は生えている毛の量が違います。毛の量の多いヤブムラサキの感触はアヤシく若干エロチックなものでした。
午後4時には閉演した科学園を後にし、高尾駅南口の和民で、交流会を実施し、福嶋先生より確認問題の解説をして頂き、ほろよい気分になり、6時過ぎに解散いたしました。
なかなか、楽しく、勉強になった1日でした。

以上