学生理事 久野真由美(社会学部4年)

去る1月23日、2015年卒業予定の学生による卒業記念植樹を実施させていただきました。ご多忙中にお越しくださった沼上副学長先生を始め、卒論で忙しい時期に参加していただいた学生の皆さん、多大なご協力をいただいた植樹会のOB、教職員の皆様に改めて御礼を申し上げます。当日は21名の卒業予定生が集まり、穏やかな天候の下に行うことができました。
さて、「卒業前に大学に何かを残したい」という学生の思いから始まったこの記念植樹は、今年で9回目を迎えました。自分たちが大学で学び過ごした証を「木」という形でキャンパスに残すことは、母校へ感謝の気持ちを表すと同時に、学生生活に終止符を打ってそれぞれの新しい道へのスタートを切る意思の表明でもあり、非常に大きな意義のあるイベントだと感じております。
近年、学生と大学、さらには学生同士の情緒的な結びつきが希薄化しており、卒業生の同窓会参加率の低下などにつながっています。大学で友人と過ごした時間やかけがえのない思い出が忘れ去られていってしまうのは、とても寂しいことでしょう。このような状況だからこそ、母校を偲ぶきっかけを残すことのできる卒業記念植樹を学生の手で継続していくことで、私たちと大学とのつながりを少しでも強くしていきたいと考えております。 しかし残念ながら、現状の卒業記念植樹は学生に浸透したイベントとは言えません。今年は参加学生の増加を目指し、初の試みとして例年よりも2ヶ月ほど時期を早めて開催させていただきましたが、参加学生の人数の少なさからもわかるように改善につなげることができませんでした。今回得た反省をしっかりと次代に引き継いで、今後の卒業記念植樹のさらなる発展に寄与したいと感じております。

また、毎年作成しているプレートに、今年は「想」という文字を刻ませていただきました。これは、東日本大震災の直後に入学した学生の多くが卒業する年だということもあり、私たち卒業生が決して他人に無関心になることなく、相手を想いやる気持ちを忘れず、豊かな想像力を持って自ら行動していける人物でいられるようにとの願いを込めて決定いたしました。
今回私たちが植えたカンヒザクラは、春が訪れるたびに鮮やかな美しい花を咲かせてくれることでしょう。この木の存在が、卒業生にとって母校の記憶を想い起こさせるものとなり、久しぶりに大学時代の友人に会ってみようかな、キャンパスを訪れてみようかな、といった感慨を覚えさせてくれることを強く願っております。

最後に、これまで植樹会での活動においてOBの皆様には大変お世話になりました。この場を借りて、深く御礼申し上げます。

参加者を前に挨拶の久野さん

参加者を前に挨拶の久野さん