社会学部4年 久野真由美

年の瀬も押し迫り、毎年のことながら月日が経つのはなんと早いのだろうかと驚かされております。近頃は身を切るような寒さに冬本番を感じますが、冬を乗り越え次の春がやって来れば私達4年生も卒業なのだな、という思いが心にしみ入ってきて、寂しさを感じずにはいられません。
ふと今までの大学生活を振り返ってみると、4年間の様々な思い出がキャンパスの美しい情景と共に蘇ってきます。一橋大学の緑豊かなキャンパスに魅力を感じ、一度しかない大学時代を心地よく過ごすことのできた学生は私だけではないでしょう。そんな母校へ感謝の気持ちを表すと同時に、母校から受け取った思い出を忘れないためにも、キャンパスに木という形で想いを残す「卒業記念植樹」の意義は、とても大きなものなのだと改めて感じております。
例年は卒業式間近の3月におこなっていたこのイベントを、今年度は1月23日(金)の植樹会定例作業日に実施させていただく次第となりました。というのも、学生が大学に足を運ばなくなる春休みではなく、講義やゼミがおこなわれている学期末前に実施することで、今までよりも多くの人に参加してもらえるだろうと考えたからです。卒業記念植樹は今年度で9回目を迎えますが、残念ながら、まだまだ学生に浸透したイベントとは言えず、毎度参加者の少なさが指摘されています。このような状況で実施し続ける意義はあるのだろうかと問われることもありますが、私はこのイベントをなくしたくはありません。学生同士や学生と大学との情緒的な繋がりが希薄化してきている現在だからこそ、私たち学生の手で守っていくべき大切な機会なのだと思っています。その試みとして、今までよりも学生が参加しやすいイベントにするべく、実施時期や参加費などを変更させていただきました。植樹会の皆様には多大なご理解とご協力をいただき、心より御礼申し上げます。
現在は広報の途中で、当日にどれくらいの学生が集まるかはまだわかりませんが、少しでも多くの学生と一緒に、キャンパスに私たちの木を残せることを願っております。そして、その木が卒業生にとって母校を偲ぶきっかけとなり、久しぶりに大学時代の友人に会ってみようかな、キャンパスを訪れてみようかな、といった感慨を覚えさせるものになってくれればと思います。卒業記念植樹は、自然が人と人をつなぎ、人と大学をつなぐ、という可能性を秘めています。是非とも成功させたいです。

以上