経済学部4年 宮本裕樹

春の陽気が心地よい季節となって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年度1年間学生理事の代表を務めました、宮本裕樹と申します。

一橋大学で卒業式が開催された3月20日の前日に、平成30年卒業(平成26年入学)記念植樹を挙行しました。昨年は様々な事情により中止せざるを得なかった中、今年は多くの方のご協力もあり無事開催できましたこと、ここに御礼申し上げます。また、当日は卒業生12名のほか、中野副学長をはじめとする大学関係者や植樹会の方々、そして現役学生の計25名弱にお立合い頂きました。まことにありがとうございました。

今年はサクラの一種である「ギョイコウ(御衣黄)」を植えました。調べてみたところ、色と花期ともに珍しいサクラで、色は白色から淡緑色、花期はソメイヨシノよりも遅い4月中旬頃です。確かな確証はありませんが、江戸時代に仁和寺で栽培が始められたという説もあるそうで、きっと高貴なあるいは慎ましやかな雰囲気を漂わせるのだろうと、勝手に思っているところです。十数年かけて成長していき、最後まできれいな花を見せてくれるサクラのように、卒業生も地道に努力し成長を重ね、最後には社会を率いる器となることを切に祈っております。

さて、この1年間を振り返りますと、社会の変化と同じくらい大学や学生、そして学生理事も変化しました。大学の制度面で言えば、4学期制が導入され授業時間が15分延び、留学しやすい制度となりました。大学の競争激化により一橋大学も様々な対抗策を打っているようで、学生は嫌でもグローバルを意識せざるを得ない状況になりました。学生理事はというとあまり目立たない小さな変化を繰り返していました。例えば作業日を告知する看板を新しく製作したり、手順書を作ったり、夏みかんのジャムを製作したり。個人的には3歩進んで1歩戻った感覚ですので、少しだけ前進したのでしょう。この1年間で学生理事が何かしら得られたのならば、代表として喜ばしい限りです。

学生理事代表として、「一橋植樹会」の前線あたりで1年間活動していますと、様々なことを考えさせられました。「一橋植樹会」という団体は、大学・卒業生・学生が三位一体となって活動しているという点で全国的に稀有なもので、この活動理念や参加している人の考えは本当に素晴らしいものだと思います。もっと根底にある思いは、自然の手入れを通して緑と関わり、みんなで作業し懇親会で人と関わることは、素直に楽しいです。社会人になってもこのような機会があれば参加したいと思えます。この活動に関われて、本当に誇らしい限りです。一方で今後の課題として、“大学”という組織への興味や帰属意識が学生から薄れつつあるなと感じていますので、数年後の植樹会活動に影響が出てくるかもしれません。今後これを解決できるのは、他ならぬ現役学生と若い卒業生です。私自身も同期や先輩後輩と関わり続けるだけでなく、口コミで広がるように、植樹会活動を少しずつ広めていきたいです。

最後になりますが、学生理事として、そして根本的に「学生」として、この一橋植樹会に関われたことを大変誇りに感じております。また学生理事代表として1年間お世話になりました。今後も一橋植樹会の発展を心よりお祈り申し上げます。