商学部3年 志賀俊希

7月も下旬に差し掛かるも相変わらず天気が不安定で、例年の暑さが感じられない日々が続いていますが、皆さまは元気にお過ごしでしょうか。一橋商学部3年の志賀俊希です。私はこの春夏学期、一橋植樹会の寄付講義である「緑の科学」を受講いたしました。その報告を兼ねて私の寄稿文にかえさせていただければと思います。

皆さんは「緑の科学」という授業を聞いてどんな授業を想像されるでしょうか?自然科学系の生物学的なお堅い学問かな?とも思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。「緑の科学」は主に一橋の森や日本の森など、私達たちの身近に存在する緑をよりわかりやすく教えてくれる授業で、予備知識はほとんどいりません。かくいう私も、大学受験の際には生物を逃げてきた男なので、正直生態学とか生物学とか一切わかりません。そんな自分でも楽しく一橋の森や日本の森について知ることができました。そうしたことがこの授業が人気である秘訣なの知れませんね!(ちなみに僕が「緑の科学」応募したときは6倍の倍率でした…)

具体的に授業でどんなことをしたかというと、桜見学をしたり、樹高測定をしたり、一橋の森林整備をしたり… もちろん座学形式で「日本の野山」や「植物について」、「武蔵野の森」についてなども勉強しますが、緑の科学の醍醐味はなんといっても上記であげたような外に出てのフィールドワークです。外に出て、一橋の森の木々を観察したり、測定したりしながら「一橋の森」について学べるのはこの講義ならではですね。この講義を受けると一橋大学という大学がいかに多様な植物に彩られた大学であるかよくわかると思います。例えば、桜。一橋大学でも春の入学のシーズンによく見られますが、一橋にある桜は1種類ではなく10種類以上の桜からなっていたことを皆さんはご存じだったでしょうか?このように私たち学生が当たり前のように触れている一橋大学の自然も実は奥深く、緑について学ぶとより多くのことが見えてくるのです。

そして、もう一つこの授業の特徴として挙げられるのが一橋植樹会のOB・OGの協力です。最初で触れたようにこの講義は一橋植樹会の寄付講義ですが、それ以上にこの授業は一橋植樹会によって成立しているといっても過言ではありません。なぜなら、毎回の授業に一橋植樹会のOBの方々が来てくださり、オムニバス形式で授業をしていただいたり、フィールドワークの際にはアドバイスをしてくださったりするからです。こうした中で、一橋大学の現役生とOBとの間にコミュニケーションが生まれ、一橋の逸話や伝統が受け継がれていくのもこの授業の魅力の一つかもしれません。実際、僕もフィールドワークに出た時、一橋大学の昔のキャンパスのお話を伺って今との違いに大変驚きました。そして、やはり学生側から見ると、一橋植樹会のキャンパスの自然保護の活動が一橋植樹会によって行われているのだと知る機会があるのは非常に大事なことだなと改めて思いました。

この「緑の科学」を2か月間受講して、今まで当たり前のなんの変哲もないキャンパスに見えていた一橋大学のキャンパスには多くの種類の草木や動物が存在し、その多様性を維持するために活動を続けている人の努力が裏にはあるのだということを改めてひしひしと実感しています。せっかく2か月間も大学の緑を学んだのだから、これを無駄にせず、一橋の森を大切にして、一橋植樹会学生理事として活動していきたいなと思う所存です。