トピックス
[お知らせ]
集合・開始時刻が30分繰り上げとなりました。
(受付開始:12:30 作業開始13:00)
トピックス
キャンパスの昆虫たち
※写真はクリックすると拡大します
夏の暑さもようやく終わりを告げました。
キャンパスでは、春から秋にかけて、美しい花々とともに様々な昆虫たちも見られます。
保全された美しい緑や山野草などが豊富にあるからこそ、その恩恵を求めて昆虫たちも集まってくるのです。
まずは子供たちに大人気のカブトムシです。植樹会の7月-8月の作業に参加された方は、学内のクヌギやコナラの樹々にカブトムシがいるのを発見した方も多いと思います。
キャンパスを優雅に飛翔している蝶たちの姿が見られます。特に、かつては東京では殆ど見られなかった、アサギマダラやツマグロヒョウモンなども見られるようになり、また、真夏の日差しの中をアゲハチョウの種類が飛びまわります。アサギマダラは飛翔力が強く、南から海を越えてやってくると言われています。
カブトムシ以外の甲虫もたくさん見られます。武蔵野の雑木林の面影が残っているお蔭ですね。左の写真は、キャンパスのコナラに群がっていたクロカナブンを学生理事の下野航太郎さんが撮影したもので、彼によればカナブンの中では珍しい部類とのことです。
右は、やはり学内で彼が撮影した、オレンジ色と黒の対比が鮮やかな秋に見られるコガネムシです。
虫が多いということは自然環境が保全されている証拠ではありますが、一方危険もあります。キャンパス内でも、夏から秋にかけてスズメバチが巣を作り、学生や作業中の植樹会メンバーも被害を受けています。
秋のある日、陸上競技場北側の美しいコスモスの花叢に、ヒョウモンチョウ(“豹の紋”に似ているのでこう命名されました)と、セセリチョウの1種が訪れていました。いかにも残り少ない蝶の季節を惜しんでいるように思われました。ツマグロヒョウモンは雄と雌とでは全然違います。上に紹介した雌の写真と比較してみて下さい。
最後に期待を込めて。
筆者は今年春たけなわの頃、八王子駅近くの公園で美しいウスバシロチョウが優雅に舞うのを見つけ大変興奮しました。
高尾山辺りではよく見られるのですが、この幼虫が食べる草が郊外で普通に見られるムラサキケマンとかマエンゴサクなので、一橋大学のキャンパスでも見られることがあるのでは、と密かな期待をしているのです。下の写真はその八王子小宮公園で撮影したものです。
今月は東京都内(杉並区)でホシミスジ(タテハチョウ科)を目撃しました。元来は山麓の蝶で市街地で見られるのは稀なことです。以前見られなかった蝶が我々の身近なところに入ってくるというのは、嬉しいような、また少し怖いような・・・・複雑な気持ちです。
いずれにせよ、我々がキャンパスの整備作業をしている間も、このような様々な可愛らしい生き物たちに目を向ければ、心和む時間を過ごせます。
(写真の一部には学外で撮影したものもあります。)
<写真・文:若月 一郎、協力:下野航太郎(経済学部3年)>
What's New
●第161回定例作業:9月16日(金)
今年の夏は不順な天候が続き、9月の定例作業日についても天気予報を見ながら気を揉んだ方も多かったのではないでしょうか。しかし、一時小雨が降る場面もあったものの実質的に作業には全く影響がなく予定通り順調に進みました。
今月度から作業開始時間が30分繰り上げとなったために作業を3時間近く確保できるようになり、実のある成果を挙げられるようになりました。曇り空とは言え、蒸し暑さの中で体力を消耗しつつも頑張られた方が多かったと思われます。大変お疲れ様でした。
当日の参加者数は、顧問・教職員9名、OB50名、学生69名の、合計128名でした。
今月の作業は、以下ご紹介するとおり多彩かつ効果も大きな内容で、大変充実した作業となりました。
第1班は、西キャンパス経済研究所の北側です。広範囲にわたったために、参加者が散らばって作業することとなり、従って一人当たりの担当エリアが広くなったように思われました。OBも汗だくで奮闘しました。
第2班と第3班は西キャンパス第1講義棟の周辺です。夏の臨時作業の結果大量に積まれた刈り草をリヤカーに積んで廃棄する作業なども入り、学生が力仕事に活躍しました。
第4班は、第2講義棟南の、つる草(葛など)や雑草に覆われた“遣り甲斐のある”エリアでした。自転車を始め不燃廃棄物なども放置されおり、それらの移動・除去も一苦労の仕事となりました。しかし、それだけに、作業の成果も甚大で、見違えるように綺麗になりました。人海戦術での辛い作業であっただけでなく、講義棟沿いの葛のつる草の茂みにはスズメバチが巣を作っていて、作業中に手の甲を刺されるという“事件”も起こりましたが、重大な事故とならず、皆ほっとしました。
第4班の一部は、西キャンパス南西の端(空手道場前)で、7月の作業で雨のために中止した「オギの駆除と大量に繁茂した雑草を刈る作業」に従事しました。この「第2ススキのゾーン」は、わざわざ北関東(群馬県)から移植したススキがオギに侵食され、今や背丈にも及ぶようなオギの方がススキより優勢になってしまっているのです。
ラクロス部を中心とした屈強な男子学生が福嶋先生のご指導のもと、「オギとススキの外見の違い」を教えていただき、手作業での厳しい作業となりました。また、そこかしこにオオブタクサが樹木ほどの大きさに成長してしまっており、放置しておくとタネが大量に散らばって手に負えなくなるとのことで、福嶋先生自ら率先して伐採に取り組まれました。
因みに、福嶋先生に教えていただいたススキとオギの違い:
ススキは株になって生えている(多数の茎が元の株から四方に拡がって伸びる)が、オギは1本1本個別にスッと伸びている。
茎については、オギが赤みを帯びて細かい毛が生えているのに対し、ススキの方は緑色・無毛で、すべすべしている。
今回の定例作業日に合わせ、一橋祭の植樹会恒例イベントである「森のクラフト教室」のための、材料集め・加工を佐藤征男理事の指導のもと、学生が中心になって行いました。大好評のこのイベントは、リピーターの参加者が多く、子供たちに喜んでもらおうと、キツい作業ですが学生が懸命に取り組みました。
■作業の詳細、作業感想文(寄稿者は理事の山口久基さん(昭49法)です)は →こちら
●硬式野球部との合同作業場:8月17日(水)
台風7号の関東地方接近で直前まで作業の実施が危ぶまれましたが、当日は天候も回復し、昨年に続き無事硬式野球部グラウンド周辺の整備作業が行われました。植樹会OB9名が野球部員20名を指導しながら、広大なグラウンド周辺の除草を行いました。
部員からは、「これで今後の試合や練習がやりやすくなった」と大変喜ばれました。
■作業感想文(寄稿者は硬式野球部4年の長谷川 誠さんです)は→こちら
●寄付講座「緑の科学」(5回目)が閉講しました。
2012年に開講し、今年で5回目を迎えた「緑の科学」は7月26日の試験を以て予定通り閉講しました。
この場を借りて、筒井、福嶋、関、藤元4氏の講師の変わらぬ御尽力に対し深く感謝の意を表します。
今年度もオリエンテーションに260人余の受講希望者が殺到する賑わいで、受講者を90人に絞り込むべく抽選を実施、最終履修者数としては64人と、前年度を少し下回る結果になりました。
開講日が例年より1週間遅れた為、最初の目玉にと企画した桜観察のキャンパス・ツアーの実施日が時季外れとなってしまったのは残念でしたが多くの受講生はとても新鮮に感じていたようでした。
今年度は1回に減らした管理作業実践にも58人が出席、慣れぬ手つきながら初めての体験に喜んで取組み、作業後の充足感も味わっていました。
毎年、前年度の反省を活かしながら工夫を重ねて徐々に内容を変えて来ましたが、来年度は4学期制への移行が決まったのに伴い本講座の実施にも抜本的見直しが必要となります。
今年度の反省を踏まえながら、講師の先生方と来年度の準備に取り組みます。
開講以来、5年間に亘り講師役を務めて頂いた関 統造氏(昭41社、植樹会顧問、前如水会事務局長)に「現場からの報告」として寄稿頂きました。
■詳しくは→こちら
■今年度も講師を務められた関統造さん(昭41社)の寄稿文、受講した下野航太郎さん(経済学部3年)の感想文は→こちら
●学生コーナー
今月の学生コーナーには、学生理事の2人に登場してもらいました。
4年生の村本昌樹さんは、ロンドン旅行中にその旅先から寄稿してくれました。時代も変わったものですね。
3年の山口豪輝さんは、上でご紹介した、一橋祭「森のクラフト教室」ための準備(子供たちの創作に利用してもらうための材料を整える作業)にも参加されたとのことです。
そもそも、彼が一橋大学を入学対象として選んだ決め手は、キャンパスの佇まいの美しさであったというのは嬉しい限りです。
学生理事の
村本昌樹さん(経済学部4年)の寄稿文は→こちら
山口豪輝さん(社会学部3年)の寄稿文は→こちら
●植樹会へのご寄附
下村 肇様(昭42経)より、刈払機(中古)1機をご寄贈いただきました。
作業効率アップのために刈払い機増強が望まれる中、有難く活用させていただきます。
●7-8月新規登録会員
7月と8月には4名の方にご入会いただきました。ご支援有難うございます。
今後とも宜しくお願い致します。
■新規会員の詳細は→こちら
尚、入会に関しましては、会員登録はこちらをクリックしていただき、必要事項記入の上、支払方法「如水会DCカード口座よりの自動引落し」を選択し、「登録」ボタンを押していただければ、すぐに会員として登録されます。