トピックス
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ー キャンパスの花々 ー
四季折々キャンパスの木々花々はその彩りを変えつつ人々の目を楽しませてくれています。
その中には絶滅危惧II種のキンランのような珍しい花もありますが、大半は普通に目にする事ができるものです。春から梅雨時を迎え夏に向かう6月の半ば過ぎの今日 私たちはどんな花々と出会ったのでしょうか。
正門を入り兼松講堂と時計台が目に入ってきますと 左側はサツキの花々がいくつもの丸い植込みでお出迎えです。ピークは過ぎましたがまだ鮮やかな赤紅色の花が佐野善作像の前から図書館に向けて彩りを強めます。
オキザリスの花です。カタバミの仲間で 世界中に広く分布し800以上の種類があります。
花の色はこのピンク濃淡の他に黄、紫、オレンジ等あり、強い生命力の故でしょうか 花言葉は「決してあなたを忘れません」です。でも“置き去りす?”って名前は何故!これは葉や茎に酸味有る為 ギリシャ語のoxys(酸っぱい)を含む学名に由来するものです。
古くは万葉集にも出ているヤマブキ(ヤエヤマブキ)の花です。
鷹狩の折 突然の雨に近くの農家で蓑を所望した処 黙って山吹の枝を差し出した少女に 憮然として去った太田道灌、後日“七重八重花は咲けども山吹の 実のひとつだに無きぞ悲しき”の歌と少女の即妙さに思い至らなかった自分を恥じたという故事が有名ですが 和歌自体は11世紀の後拾遺集にあるもの。少し赤みがかった濃い目の黄色(山吹色)が目に訴えます。
キキョウ科のホタルブクロです。白や紫の袋状で 全体に薄い毛に覆われうつむき加減に下向きで咲きます。学名には ラテン語の釣り鐘を表す言葉が入っていますが、本邦では 蛍の明かりと提灯というイメージでしょうか。優美で品のある姿故か 亦教会の鐘から由来するのか 花言葉は正義、貞節、忠誠と 真面目一方。
南米原産のサルビア・グアラニチカは シソ科の植物で、印象的な形の濃い紫紺色の花は 良い香りを放ち蝶や蜂が好みます。草丈が1.2~1.5 m程にもなる為 写真の旧門衛所他 キャンパス内の小道でフト目の高さに近い処にこの濃い紫紺の特徴のある花が目に入る事があります。
ヒルガオの花です。アサガオと同じヒルガオ科ですが こちらは朝から夕方近く迄咲く律儀者。同じ科でヨルガオもいますが これは夜の花。亦ユウガオも夕方から早朝迄咲きますが こちらはウリ科で花も大分異なります。ところでこの四種の中で一番働き者のヒルガオの花言葉に「絆」「友達のよしみ」まではいいのですが「情事」があります、カトリーヌドヌーブの登場と言う訳です。
カタクリの花をご紹介します。カタクリはユリ科の植物で 春の早い時期に他の植物の活動を先導するように咲く「スプリング・エフェメラル」と言われ、その茎から取れるデンプンは片栗粉として使われていましたが、精製量少なく現在はその用途はありません。独特の形の6片の紫から濃いピンクの花を咲かせ、嘗てはキャンパスにも咲いていましたが いつの間にか姿が見えなく成っていました。その美しい色と姿を今一度と数年来の種まきが実り 写真のような花が本年3月末に咲いてくれました。
ワルナスビの花です。なす科の花ですが 米国南部原産で 明治期に来日しその強い繁殖力で国中へ、我がキャンパスにもこの白い花があちこちに。しつこく繁殖し他の植物を駆逐する上に 花や実に毒性を有し、除草剤が効きにくいと言う悪漢振りで、“悪いなすび”との意の名付け親は植物学の泰斗牧野富太郎博士。目にしたら なるべく引っこ抜くのが良いのですが、葉や茎にトゲがある上、切れた処から亦芽を出して繁殖というどこまでもタフでヤクザな暴れん坊です。
(文・写真:谷中健治)
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●第172回定例作業:平成29年6月16日(金)
梅雨入り宣言後あまりお湿りのない今年でしたが 定例作業日も作業終了の頃に遠雷とパラパラ小雨あったものの、かなりの蒸し暑さの他はお天気大丈夫、作業もしっかり。
先月は学生のクラブでの参加無き為 総数100名の参加者と減少し、授業時間変更の影響かと危惧芽生えた感じありましたが、今月は学生57名、OB他58名総数115名でしたので、経過をもう少し見ないとなりません。
今期は 第2次管理計画に沿った形をより明確に作業計画に盛り込み 実施内容を記録して行きますが、今月は強い日差しと湿り気で草木がその生育・繁殖の勢いを強める時でもあり植え込みの剪定整備と雑草・雑木除去と清掃が作業の要点となります。作業箇所は西キャンパスの4箇所です。
第1班は経済研究所の東側。矢野二郎像横から弓道場への小道の辺りも含みます。
第2班は経済研究所の北側。キンラン生息地は花木に注意、草刈り鎌、草抜き鎌使用。
第3班は第2研究館南側。磯野研究館裏北西から西に掛けて。
第4班は経済研究所南側。3月後半記念植樹の杏の木の周りも雑草で一杯。
■定例作業の詳細、作業感想文(寄稿者は幹事の高場恭幸(昭43経)さんです →こちら
●箱根坐忘山荘園庭整備作業を行う:6月6~7日
箱根にある坐忘山荘は、元如水会理事長の伊藤助成氏の山荘を遺族の意向で如水会が譲り受け、宿泊施設として運営している。この山荘の園庭整備を毎年植樹会有志で行っているが、今年は6月6日(火)、7日(水)の2日間で実施された。
6日当日津田会長、福島顧問、岸田夫人、國持夫妻など総勢12名が、5台の車に分乗し、正午までに山荘に集合した。最初に福嶋顧問から園庭の整備方針の説明を受けて、除草、樹木の刈り込み等に着手した。
園庭の樹木は必要以上に生い茂り、数年前から刈り込みを強化したせいで、庭全体に光が入り、ツツジなどの低木がきれいな花を咲かせていた。今年もイヌツゲやマメザクラなど高木化した木について三脚を使い刈り込み、日当たりの悪い場所のアジサイ等を移植した。除草も国立から運んだ刈払い機が活躍した。雨の心配が無く作業は好調に進み、午後5時ごろにはほとんど終了した。
この山荘は温泉かけ流しで、交代で楽しみ、ビールにお酒と岸田、國持両夫人の手料理更に津田会長自ら焼いたバーベキューで懇親を深めた。
参加者 津田会長、福島顧問、関顧問、八藤前会長、徳永副会長、國持夫妻、岸田夫人、谷中、小槙、飯塚、大川
(文:大川宏明 写真:谷中健治)
●第21回KODAIRA祭に参加しました:6月10日(土)11日(日)
1,2 年生の学園祭としてKODAIRA 祭が 毎年6月の前半に国立東キャンパスで開催されています。今回も学生理事が中心となって「森のクラフト教室」で参加しました。土曜日は多少スローな感じでは有りましたが、日曜日共々多くの方々に来て楽しんでいただけました。
キャンパスで採集したマツボクリ、木の枝、ドングリや草木の実等のクラフト材料を使い自分で好きなクラフトを作り上げる喜びを味わっていただけます。小学生や児童親子連れの他に高校生、大学生の姿が目に付いたのが今回の特徴でした。
運営に当たった学生理事の山口豪輝さんの寄稿も併せお読み下さい。(→学生コーナー)
●如水会国内支部の団体会員加入増加
5月に八王子、町田相模、京都の3支部、更に6月半ばの時点迄で 茨城県南及び船橋の両支部に新規加入いただき 全国での団体会員加入者数は25支部となりました。
活動の輪のひろがり、真に有り難う御座います。
Archaives Site
第5代植樹会長岸田登氏の遺稿をご紹介申し上げます。如水会報平成16年3月号に掲載されました。時は国立大学法人化の折、母校と植樹会の活動の姿を踏まえつつ、学窓から社会に羽ばたく若者に 果敢な挑戦を鼓舞しながら、同時に大切な心の豊かさを保つべく 自然との触れ合いの場を得る事の重要さを語っていらっしゃいます。
学生コーナー
今月は学生企画の計画立案・実行プランの策定・活動管理等の各場面での学生理事諸君の活躍と工夫・努力の様子を語ってもらいます:
■学生お二人の寄稿文
山口豪輝さん(社4) →こちら
吉岡菜穂さん(商3) →こちら
●植樹会へのご寄付
5月に次の方々からご寄付をいただきました。まことに有り難う御座います。植樹会活動の為に大切に使わせていただきます。
中村敬太郎 (昭25学) | 小塚埜武寿 (昭41商) |
津田正道 (昭42商) | 永井邦彦 (昭42商) |
西口雄三 (昭42法) | 高原正靖 (昭42社) |
西村周一 (昭42経) | 青木俊樹 (昭42商) |
小原芳夫 (昭42商) | 下村 肇 (昭42経) |
柏田洋征 (昭42商) | 杉本伸之 (昭43社) |
城 良導 (昭49商) | 田所亮子 (昭63経) |
●新規登録会員登録
5月には個人3名と3団体にご入会いただきました。
ご支援有り難う御座います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
■新規会員の詳細は→こちら
尚、入会に関しましては、会員登録はこちらをクリックしていただき、必要事項記入の上、支払方法「如水会DCカード口座よりの自動引落し」を選択し、「登録」ボタンを押していただければ、すぐに会員として登録されます。