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ー 休日作業日は現場作業に替えて座学に ー

年間2回の休日作業日ですが、今回は週央から天気ぐずつき気味で大型の秋の台風が接近中でもあり夜来の雨降り止む見込みは薄い状況の為、座学に振り替えとなりました。第175回定例作業日(第11回休日作業日)は顧問・教員3名、職員3名、OB 48名、学生60名総計114名の出席でした。

気象条件で作業ができなかったのは、2013年の11月と12月、2014年2月以来の事、11月は福嶋顧問の講義に、12月は幹事と会員の質疑応答の時間に切り替え、2月の雪の際は事前に中止決定となっています。

雨のキャンパス

雨のキャンパス

(大型:横一枚)

今回は福嶋顧問を講師にお願いして“東京の森、”自然はこんなに豊か!”というテーマを中心とする講義を東一号館1101番教室で行っていただきました。今年の3月に出版された「東京の森を歩こう」の題材を用いながら沢山のパネル/写真を図示して頂き、植生と森の力と人間との関わりがよく分かる大変興味深く面白いお話でしたが、此処にお話の流れをお伝えしたいと思います(内容伝達の稚拙さと正確性については筆者の責に帰します)

初めに植生と森に関わる用語や地球の歴史との関係、人間と森の関係の基本事項等のご説明をいただき、これらを土台として:

■東京の森(自然)の概要 – 東西に長く 地質的には西が古く東は新しい、高度も西が高く東に向かい低下する

  • 秩父の山地の急傾斜地から、高尾の緩い丘陵を経て、海底堆積物が隆起した武蔵野台地と言う広大な扇状地が続き、それが荒川、多摩川等の浸食を受け、更に富士・箱根からの火山灰が堆積した(関東ローム層)
  • 低地の大部分は 家康入府以来の江戸時代以降の埋め立て地

■東京の森の特徴 – 多様性に富む

  • 東京都全体の36.3%を占め、この比率は千葉県、埼玉県(何れも30%台を超えた処)より高い
  • 標高に拠る 異なる自然の森が断片的に分布
  • 武蔵野の雑木林等人の利用で安定した多様性の高い森も放置された事で均一化してしまい急激に面積減少傾向
  • 火事の多かった江戸や戦後の木材不足での材木供給地として急造の奥多摩の人工林

■東京都の森の代表例のいくつか

  • 埋め立て地:浜離宮、清澄公園 – 幕府・将軍家の関与
  • 武蔵野台地東部の森:新宿御苑、明治神宮 – 明治以降の政府の主導。前者は東京大学農学部と東京農工大学の前身発祥地の経緯あり、後者は人間の熱意と科学で計画的に造営された森
  • 武蔵野台地西部の森:雑木林の変化、野川公園、大国魂神社 – 国分寺崖線の湧水と植生、神社には江戸名所図会に書かれたイチョウがいまでも残る

学生君の言葉を借りるなら“授業の一コマより長い”時間でしたが、アカデミックな面から歴史更には日々の生活や目にする風景迄深くしみ込んでくるお話で時間はアッという間に過ぎてしまいました。

福嶋顧問の講義

福嶋顧問の講義

お話に聞き入る

お話に聞き入る

教室後方から

教室後方から

■幹事の小槙達夫さん(昭46法)からいただいた感想文と出席者名簿は → こちら

 交流会では 初参加の小西教授(昭62商、ウエスタン・オンタリオ大学Ph.D.)にご挨拶と乾杯をお願いし、筒井教授に中締めをお願いしましたが、初参加の加地俊彦(昭50経)長田弘之(昭50経)五島博(昭54経)のお三方、OG、女子学生に応援部の杉山守先輩(昭35経)リードに拠る一橋の歌(武蔵野深き)とエールまで皆さんの気持ちのこもったお声を挟んでわいわいガヤガヤと大いに楽しみました。

小西教授お願いします

小西教授お願いします

初参加の皆さん

初参加の皆さん


交流会の風景

交流会の風景

杉山先輩のちょっといい話

杉山先輩のちょっといい話


筒井教授の中締め

筒井教授の中締め


(文責・写真 谷中)

What's New

●10月の臨時作業  (10月10日及び19日)

10日に休日作業日の植樹候補地の確定と下準備整地・目印付けの作業を有志5名で実施しました。

又休日作業日に作業予定の西キャンパス第1講義棟周辺(植込み整備、雑草除去、清掃)は外部に講義棟の施設を有料貸与する為、騒音禁止となり刈払機の使用が出来なく成る事から19日に若干名でその作業を一部実施しました。

21日の休日作業日には全体の作業は降雨の為中止となりましたが、植樹用に発注していたクヌギ10本とコナラ10本が到着したので、降雨にもかかわらず数名の有志が植樹予定地で大きくなって新たな植樹を妨げている雑木1本を取り除き整備しました。

植樹予定地と排除された雑木

植樹予定地と排除された雑木

幹と枝の処理

幹と枝の処理


 

● 要管理木の現状調査とWorking Team (W/T)第三回会合 (10月6日と10月23日)

7月24日の第二回W/T会合で 植樹会がリストアップ(149本)した危険木や周囲を圧迫する不要木等木々の実態調査を行う事を決定し9月6日に西キャンパスの実態調査を行いましたが引き続き東キャンパスの実態調査を10月6日に実施しました。大学からは前回同様永木財務部長、綱島施設課長他3名、植樹会は福嶋顧問、津田会長、関顧問他6名が参加しました。分布図とリストの木を確認しながら福嶋顧問から所見とコメントをいただき現況の確認を行い目印を巻きました。

この二回の実態調査で更新された東キャンパス67本、西キャンパス69本合計136本の「要管理木」リストを第三回のW/Tにて検討、大学側との相互確認をしました。

来年からの作業にすこしでも繋げるための承認を得る為の資料の整理や作業の体制を準備する等Actionを実施する事を決めました。

東キャンパスの東端道路沿い

東キャンパスの東端道路沿い

調査に出発

調査に出発

東本館真裏

東本館真裏


東本館東北奥

東本館東北奥

建物に掛かる枝

建物に掛かる枝


 

●福嶋顧問の新刊が出版されました

3月発刊の「東京の森を歩く」に続き10月3日に「日本のすごい森を歩こう」が刊行されました。2005年に出版された「いつまでも残しておきたい日本の森」を元に、その後同じ場所を歩き、新たに蓄積された情報の追加を行い、新たな場所を追加して再構築したと「あとがき」で述べていらっしゃいますが、新たな側面から日本中の森の中で間違い無く「自然の素晴らしさに出会う」46の森の姿と特色を紹介、私たちが森を歩き、対話し、愛でる為の心の土台を得るのに 将にぴったりのガイドブックではないかと思います。

「東京の森を歩く」は新書版でしたが、こちらはハンディーな文庫版、手に取って知床の森からヤンバルの森まで “皆さん 出かけてみたくなりませんか” の声が聞こえるようです、行き方指南もちゃんと付記されています。
(二見レインボー文庫:定価 900円)amazonで見る→

●学生コーナー

今月は社会学部4年 岡田航汰さんと商学部3年 堀井康太郎さんのお二人から原稿を頂いています。
■学生寄稿文
「一橋という贅沢を味わう」 社会学部4年 岡田航汰さんは→こちら
「雪と一橋」商学部3年 堀井康太郎さんは→こちら

 

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