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令和3年2月28日

一橋植樹会寄附講義「緑の科学」の出発

1月8日から実施された2回目の緊急事態宣言下 1月に続き2月も作業は出来ませんでしたが、植樹会の活動の役割と範囲はキャンパスでの作業に留まりません。寄附講義「緑の科学」は 毎年受講生を抽選で決定する程学生から評価を得ており2021年度で10年目を迎えます。2012年にこの「緑の科学」を立ち上げた際のお話を当時会長の八藤南洋様(昭40経)からご披露いただき 植樹会の歩みの中で大切な一歩への理解を深めたいと考えました。

昨年度は新型コロナウイルスの影響で 秋・冬学期にオンライン授業で実施しました。更に一昨年度より植樹会副会長で森林インストラクターの飯塚義則様(昭50経)に「里山と人々」をテーマに講師陣に加わっていただいています。

一橋植樹会寄附講義「緑の科学」立上げの経緯

一橋植樹会は2004年に新生植樹会として再出発し、国立キャンパス緑地基本計画に基づき卒業生、教職員、学生の三者が一体となりキャンパスの緑化推進、環境整備の作業活動を行ってきました。7年を経た2011年には作業活動のおかげで、大学の教育研究に相応しい環境に整備されてきていると評価されるまでになりました。学生の作業参加も増え続けました。こんな中でキャンパスの緑(自然)を通じてもっと学生の教育にも資することはできないか、先達の熱い思いを実現する手立てはないものか植樹会の「あり方会」で検討を始めたのが2011年6月でした。各メンバーが私案を出しいろいろな議論を重ね、約半年後に纏め上げたものが大学への寄附講義「緑の科学」の提案でした。11月に大学へ提案書を提出し2012年初めに承認されました。

本講義の目的は、学生が緑(自然)に関心を持ち、また緑(自然)の重要性を認識し、そのために自らが行動する人間になることを学んでもらうこと。即ち21世紀のリーダーに求められる地球環境を守ることを行動規範とする人材の育成にもつながる、と考えました。本講義は座学を中心とするも、フィールドワークも織り込み、「観て、触って、知る」キャンパスツアー、自然の観察、植生管理、環境整備作業等の実体験にも重点を置くことにしました。
全講義15コマのうち3〜4コマ程度をフィールドワークに当てることとし、中心の座学は、地球における緑の誕生と進化、緑と生命とエネルギー、地球環境と水とエネルギー、国立キャンパスの緑と自然、雑木林と里山、武蔵野の森、日本の植生、世界の植生そして日本と世界のブナ林。それぞれの講師の専門をミクロの視点からマクロへまたはマクロからミクロへと展開することを考慮するようお願いしました。当時本学に文理共鳴の考えが生まれつつあり、文系の本学で理系の学問を学べる機会を増やすことは学生にとり極めて有意義なことであり、積極的に進めてほしいとの意見もありました。植樹会の寄附講義が直ちに取り上げられたのにはそのような背景が追い風となったと思われます。同時期に大学生協が寄附講義で「食科学」を実施中でした。これを参考にして緑の科学を企画を作成しました。

提供科目内容は下記の通りでした。

科目名:緑の科学
科目区分:教育共通科目、総合科目
半年 2単位(夏学期の予定)月曜日 4限
単位取得 出席/ ペーパーテスト 50/50%
講師陣:福嶋司 東京農工大学大学院教授(一橋植樹会顧問)
筒井泉雄 一橋大学教授(一橋植樹会副会長)
関統造 如水会事務局長(一橋植樹会理事)
(タイトルは全て2012年当時です)
費用負担 植樹会

2012年4月〜7月に第1回となる初めての講義を実施しました。
募集人員に制限をつけなかったため181名と多数の応募があり、初回はそのまま全員の受講としましたが、植樹会幹事の手を借りてもこの人数ではフィールドワークをスムーズに運用出来ぬことがわかり募集人員を抽選により100人以下に絞ることにしました。現在はこの規模で実施しています。講義を受講した学生の反応は、初めて且つ珍しい講義であったことから、肯定的、好意的に受けとめたようです。キャンパスの大きさに驚いた、美しさを認識した、また樹木の測定や健康検査等など関心が強かった。植樹会としては前述の講義目的とは別に講義が作業参加の学生の増加、将来のOB会員増加にも繋がるとの期待も持っていました。

講師の方々は植樹会役員であり、本件立上げ準備前から参画をお願いしました。筒井先生には対大学、対学生の調整役を務めて頂き、言わばこの寄附講義の主役を担ってもらいました。福嶋先生は植樹会の顧問ですが、まさに新生植樹会生みの親の一人です。キャンパスの憲法「国立キャンパス緑地基本計画」策定を主導して頂き、本寄附講義でも講義内容の調整役を担って頂きました。関様は新生植樹会活動の重要な支援者です。他大学で得意分野である自然、水、エネルギーを教えていた経験から講師をお願いしました。当初の3講師に加え藤元晶子さん(一橋大学大学院非常勤講師)にキャンパスの緑と鳥をテーマに講義をお願いしています。本学在学中から長きに亘りキャンパスの野鳥の観察を続け、野鳥の生態に精通している方です。
本学は如水会による寄附講義如水キャリアゼミ、多分野に広がる企業による寄附講義を提供していますが、その中で我々の寄附講義は異色であり、学生に評価され、関係者に支えられる限り、継続することを願ってやみません。寄附講義も既に9年が経ち、今年度2021年度は10年目となります。
植樹会幹部の協力は言うまでもありませんが、前述の講師の方々のご支援ご協力なかりせば、寄附講義は誕生しなかったし、このように長く続くことはできなかったと今更ながら思う次第です。益々の発展を祈ります。

 

緑地基本計画とキャンパスプランの講義

緑地基本計画とキャンパスプランの講義

グループディスカッション

グループディスカッション

キャンパスの樹木を学ぶ

キャンパスの樹木を学ぶ


→ 参考:2020年度講義内容・スケジュール(こちらをクリック)

What's New

  • 2月も作業は実施できませんでしたが、2月12日にベテランの会員5名でエンジン器具の作動確認、刃研ぎ等作業用具のメインテナンスを行い、作業の再開に備えました。
  • 2021年度「緑の科学」講義はオンライン授業で春夏学期に実施が見込まれています。
  • 本館東側のコウヤマキや兼松講堂北側のアカマツ5本等の老朽木が予定通り伐採されました。
  • 長期に亘り毎月の定例作業のホームベースとして利用させていただいていた職員集会場は老朽化の為2019年10月後閉鎖されていましたが、取り壊し作業が進行中です。
  • 大学の入学式は4月4日に学部別に開催され、参加は学生のみ 家族来賓の参加はありません。

一橋植樹会総会のお知らせ

第48回(令和3年度)一橋植樹会総会につきましては、5月22日(土)に一橋大学佐野書院での開催を予定していましたが、去る1月7日(木)、関東1都3県に緊急事態宣言が発出されたことを受け、出席者の健康や安全などを考慮した結果、前年同様「書面表決にて議決」することにいたしました。
総会資料は4月末に全会員に郵送致しますので、議案の内容をご覧いただき、表決内容をメール回答またはファックス送信でお願いいたします。

お問い合わせ(一橋植樹会事務局)
電話:03-3262-0112
Fax :03-3362-2150
E-mail:shokuju@mercury.ne.jp

 
 

●アカマツ基金へのご寄付

2020年12月に杉本伸之様からご寄付をいただきました。誠に有難うございます。趣旨に沿い大切に使わさせていただきます。


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