ヒヨドリ  (スズメ目ヒヨドリ科) 27.5㎝ 留鳥

ヒヨドリ

ヒヨドリ

観察ポイント:学内全域

観察ポイント:学内全域

「ピィーヨ、ピィーヨ、ピーッ!」とうんざりするほど騒がしい声、畑の野菜や庭木の花をつぼみのうちから食べてしまう、餌台を作ればメジロやシジュウカラなどの可憐な小鳥たちを蹴散らし、なんだか大きい態度で食べ散らかす大食漢…、とバードウォチャーからさえも嫌われてしまうヒヨドリ。しかしよく見ると意外にきれいな鳥です。しかも海外からのバードウォチャーにこの鳥を見せると大変よろこぶそうです。日本ではどこにでもいる何の変哲もないヒヨドリですが、実は日本以外ではほとんど見る機会がないのだとか。大学内には、その大声が授業の迷惑になるほどに多くのヒヨドリがいますので、留学生の方は是非この日本産「珍鳥」を堪能してください。「ヒーヨ!」と名乗りを上げるぼさぼさ頭のヒヨドリは、見間違えることも無く、バードウォッチング初心者に親切な鳥だといえるでしょう。
ある夏の日、ひょうたん池に流れ込む小川にたくさんの鳥が集まってきていました。水を飲みにきたスズメ、体を膨らませて水浴びするシジュウカラ、幼鳥・成鳥入り混じって団体でやってきたムクドリ、ヒヨドリも3・4羽で大騒ぎ。いつもはうるさくて態度の大きいヒヨドリで、こちらも「なんだ、ヒヨか。」くらいの扱いですが、勢いよく水をはねあげてのバスタイムの後、傍らの岩の上で濡れてぼさぼさになった羽根を整えている姿はなかなか可愛いものでした。その日は35度を超える酷暑で、みな水場を離れがたかったようでしたが、なかでも、ある一羽のヒヨドリは水浴び・毛づくろいを何度も繰り返していました。そして突然、ドボン。なんと池にダイブしたのです。それを見て他のヒヨドリも池に飛び込みはじめました。そんな様子を双眼鏡越しに見ているこちらも汗だくで、彼らとともにひょうたん池ダイビングを楽しめない身を恨めしく思ったのでした。

法学部4年 中野晶子