ゴイサギ  (コウノトリ目サギ科) 全長57.5cm 留鳥

ゴイサギ

ゴイサギ

ひょうたん池

ひょうたん池

昨年の夏のある日の夕方、ひょうたん池に見慣れないものを見つけました。水面に張り出した枝に大きな茶色い物体が乗っているのです。何だろうと思って見ていると、ちらりとこちらに首を向け面倒くさそうに目を開けました。お昼寝中のゴイサギの幼鳥だったのです。ゴイサギの成鳥は、背中と頭上がブルーグレーで、翼が灰色をしていますが、幼鳥は全身が褐色で星のように白い斑があります。そのためゴイサギの幼鳥は「ホシゴイ」とも呼ばれます。夜行性のゴイサギは、昼間は水辺付近で寝ていることが多く、夕方になってから餌取りに出掛けます。このときも、しばらくすると磯野研究館の方へと飛び去りました。

日本のサギの名前は、大きく二つに分けることができます。一つは「~サギ」のグループ。「~」の部分には、大きさ(例:ダイサギ・チュウサギ・コサギ)や色(例:アオサギ・クロサギ・ムラサキサギ・アマサギ)が入ることがほとんどです。そしてもう一つのグループが「~ゴイ」のグループです。この「ゴイ」とはゴイサギの「ゴイ」です。ササゴイやヨシゴイ・ミゾゴイなどがいます。首が短くずんぐりしたサギは大抵こちらの名称です。英語では‘Heron’と‘Egret’、‘Bittern’がサギを表す単語です。白いサギが‘Egret’、黄褐色のゴイサギの総称が‘Bittern’、サギを総称して‘Heron’と呼ぶそうです。ちなみにゴイサギの英語名は‘Black-crowned Night Heron’と言います。

ゴイサギは漢字では「五位鷺」と書きます。醍醐天皇が神泉苑に行幸した際、勅令を畏み捕らえられたサギを賞めて五位の位を与えたという伝説が由来となっているそうです。身分の高い鳥なのに、お昼寝の邪魔をして失礼をしてしまったなと思っています。

言語社会研究科修士1年 中野晶子